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フォルダ設定

ローカルサーバー自体はこれまでの手順が上手くいっていれば完成しています
XAMPPインストールフォルダ内にあるhtdocsの中に好きなようにファイルを作って、 ブラウザのURL入力欄にhttp://localhost/に続けてファイル名なりフォルダ名なりを書けば表示できるようになります

でもインストールフォルダの中身って結構ごちゃごちゃしてるし、Cドライブに入れたけどDドライブにフォルダ作って使いたいなあって思ったりしますよね
というわけでその方法も紹介
ただ、ちょっと面倒くさいのでhtdocsフォルダを使ってもいいやって人はやらなくてもいいかも

独自のフォルダを使うにはいくつか方法があり、 Apache自体のドキュメントルートフォルダ(最上位のフォルダ)の設定を変更する方法と、 バーチャルホストを作ってバーチャルホストのドキュメントルートフォルダを設定する方法があります
Apacheのルートフォルダを変更してしまうとXAMPP管理ページへのアクセスが面倒になるので、 ここではバーチャルホストを使ってみようと思います

バーチャルホストっていうのは一つのIPアドレスに複数のドメイン名を結びつけることで、 見かけ上複数のサーバーを用意することが出来る技術のことです
(或いは一台のPCに複数のIPアドレスを割り当て、複数のドメインを管理します)
今自分が使っているFC2のドメイン名(hiyoko1986.web.fc2.com)もFC2が用意したバーチャルホストでしょう
そんな感じでローカルサーバー内にも新しいドメインを作っちゃいます

とりあえず今回はDドライブ直下にMy serverというフォルダを作って新しいサーバー"my_server"を作成します
って言っても仮想的なサーバーですけどね

まずはお題目通りDドライブにMy serverというフォルダを作成します
別にDドライブじゃなくても良いですよ
好きなところに好きな名前で作ってください
(フォルダのパスに日本語は入らない方が良いかな?多分)
XAMPPサーバー設定解説画像03

次はさっきも開いたApacheの設定ファイルhttpd.confを開きましょう
(XAMPPのコントロールパネルのApacheのConfigからhttpd.confを選択)
ファイルの末尾に新しく次のような設定を書き足します
#start----------------------バーチャルホスト設定----------------------------------
    NameVirtualHost 127.0.0.1:80

    <VirtualHost 127.0.0.1:80>
        ServerName localhost
        DocumentRoot "C:/xampp/htdocs"
    </VirtualHost>

    <VirtualHost 127.0.0.1:80>
        ServerName my_server
        DocumentRoot "D:/My server/"
        <Directory "D:/My_server/">
            AllowOverride All
            Require ip 127.0.0.1
        </Directory>
    </VirtualHost>
#end------------------------バーチャルホスト設定----------------------------------
ここでは二つのバーチャルホストを設定します
一つは既に存在しているXAMPPの初期設定のサーバー内容に対する設定
もう一つが新しく作るmy_serverの設定

何故すでに存在するXAMPPのホスト内容に手を加える必要があるのか?というと
これがないとlocalhostの名前でサーバーにアクセスした時にmy_serverと混同されてしまうからです
これを記述しておかないとlocalhostでサーバーにアクセスしてもmy_serverの内容が見つかってしまいます
というわけでlocalhostという名前についてもバーチャルホスト設定をしておきます
(ちなみに127.0.0.1でアクセスした時は先に記述した方が優先されます)

本ページの説明と違うフォルダ設定、ドメイン設定をしたい人は適宜書き換えて使ってください
ServerNameがドメイン名、DocumentRootがそのドメインでアクセスする時の最上位のフォルダになります
ドメイン名はインターネット上の既存のものと被らない様注意してください 名前が被るとそのサイトは見れません

これをhttp.confに書き加えたらApacheの設定は完了ですが、 実はバーチャルホストを使うにはOSの設定も書き換えないといけません
ドメイン名が何を指しているのかを理解させる必要があるためです
XAMPPサーバー設定解説画像04

OS側の設定はhostsというファイルを書き換えることで行います
おそらくC:/WINDOWS/system32/drivers/etc/の中にhostsというファイルがあるはずです
拡張子がついていませんがメモ帳などで開きましょう
XAMPPサーバー設定解説画像05
ファイルを開くと
01 : # Copyright (c) 1993-1999 Microsoft Corp.
02 : #
03 : # This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows.
04 : #
05 : # This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each
06 : # entry should be kept on an individual line. The IP address should
07 : # be placed in the first column followed by the corresponding host name.
08 : # The IP address and the host name should be separated by at least one
09 : # space.
10 : #
11 : # Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual
12 : # lines or following the machine name denoted by a '#' symbol.
13 : #
14 : # For example:
15 : #
16 : # 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server
17 : # 38.25.63.10 x.acme.com # x client host
18 :
19 : 127.0.0.1 localhost
ウチではこんな内容でした
ここに次のように書き足します
127.0.0.1 my_server
my_serverの部分は先ほどApacheに設定したServerNameと一致させておきましょう
書き足したら上書き保存して閉じます
これでバーチャルホスト"my_server"が完成です
Apacheの次回起動時からhttp://my_server/という形でD:/My server/にアクセスできます
XAMPPサーバー設定解説画像06

長くなりましたが、これにてローカルサーバーの立ち上げは完了です
これで本ページの説明どおりならばhttp://my_server/というアドレスでアクセスできるローカルサーバーが出来上がっているはずです
あとは好きなようにサーバーにファイルを追加、編集していただければ結構なのですが
念のため次の項目として、設定が上手くいったかどうかの確認やWebGLの動かし方に関する注意を説明していきます
もう少しだけお付き合いください


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2013/12/15掲載

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